一時期、マダニによる感染症で死者が出たというニュースが日本中を震撼させました。最近ではニュースにならなくなっていることから、マダニの脅威は去ったと思われがちです。しかし、逆にマダニの脅威はますます強大化しています。例えば、静岡県はマダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」の危機管理情報を発表しました。静岡県では5人の感染報告があり、そのうち2人が死亡したことを受けたものです。危機管理情報の中では、11月ごろまでマダニの活動が活発なため、注意するように呼び掛けています。日本紅斑熱は馴染みがない病気ですが、病原体を持つマダニにかまれることで感染し、2〜8日の潜伏期間の後、高熱や発疹が現れ、最悪の場合は死に至ります。静岡県で死亡したのはいずれも高齢者で、抵抗力の弱い子供・高齢者は注意が必要です。ではマダニの被害に遭わないためにはどうすればよいのでしょうか。1つは、野山や畑に入る時に長袖・長ズボンを着用して皮膚の露出を抑えること。もう1つは、虫よけ成分が含まれたスプレーなどを利用すると良いでしょう。特に「ディート」という成分が含まれる製品が有効です。このような防護策を組み合わせれば、効果は抜群です。マダニに過剰反応する必要はありませんが、子供や高齢者がいる家庭は知っておいて損はないでしょう。